第493話「無理解」

午後七時の地上。

人間が現れた。

自分は他人(一般人が想定する自分ではない人を指す言葉。愛することもできるし、憎むこともできる)よりもずっと優れているといった驕りは、自らを滅ぼす結果にしかならない。比較は対象の理解からなるが、他人を理解することは不可能だ。そも、己のことをどれほど理解しているのか。理解せぬまま、分かった振りをし続けた結果がこれだ。地平を見渡す。此処には何もない。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で物を転送した。

何かはあるようになった。

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