第491話「三徳包丁と老人の質」
午前九時の病院。
暇な老人が現れた。
老人は孫(一般人が想定するお小遣いを貰いに来る人を指す言葉。会話は成立しない)よりもずっと娘を愛していたが、娘は老人のことを煙たがっており、妻にも見放され、病院通いを続けているうちに親しくなった患者同士で話すことが唯一の癒やしだった。憩いの場さえ失われたら何をしでかすか分からないのだと、老人は包丁を手にしながら語っている。
だがいきなり三徳包丁を持った女子高生がやってきて、とにかくすごい穿刺で老人の包丁を粉砕した。
三徳包丁女子高生は老人の妻に老人ホームを紹介した。
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