第459話「離脱」
午前六時の平日。
体調不良の若手が現れた。
若手は定年間近の年配社員(一般人が想定する将来図を指す言葉。給料は確かに上がってはいるが、役職は変わらないまま)よりもずっと有給休暇を申請しづらく、とはいえそれは権利として全員が主張していいものではあるはずなのだ。ただ、若さやら、立場やら、そういった余計な圧力に影響される形で、起きられないほどの体調不良でも出勤を余儀なくされるのであった。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で勤め先がブラック企業であることを通達した。
若手は退職届を叩きつけた。
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