第429話「火縄銃女子高生、無念」
午前一時の高等学校。
時間の歪む屋上に、火縄銃女子高生が現れた。
火縄銃女子高生はなりきりレールガン女子大生(一般人が想定しえない存在を指す言葉。その力はレールガン女子高生に匹敵する)よりも、どんな女子高生よりもずっと研鑽を重ねてきた。真っ当な女子高生同士の争いならば、今の火縄銃女子高生に敗北はないだろう。どんな攻撃も既の所でかわし、返す火縄銃で急所を狙い撃つ。それは努力と研鑽の果てに手に入れる力だ。
だがなりきり女子大生は真っ当な存在ではなく、彼女のとにかくすごい攻撃を耐えきるのが精一杯だった。
火縄銃女子高生は倒れた。
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