第356話「勝利への道筋」

午前十時の職場。

インスタントコーヒーを飲む鬼が現れた。

鬼は節分(一般人が想定する二月三日を指す言葉。鬼を殺すことが多い)よりもずっと業務に打ち込んでおり、徹夜で桃太郎に勝利するための策略をまとめ、上司に提出していたが、コストの軽減を命じられ没を食らい続けていた。ローコストでの勝ちを得なければ実質的に敗北したようなものだと上司は言うが、そもそも勝たなければ話にならないと思う鬼である。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で桃太郎を滅した。

レールガン女子高生利用案が採択された。

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