第328話「人の手には負えぬ」
午前五時の屋外。
降りしきる雪の中で除雪作業を行う家族が現れた。
夏は冬(一般人が想定する雪の降る時期を指す言葉。交通事故件数が増加する)よりもずっと過ごしやすいかというと暑苦しくてそうでもないのだが、雪がないぶんだけ時間の浪費が少なく、そういう意味では快適ではあった。よって家族会議により雪の排除が決定され、多額の研究費と年数を費やし、何世代か後になって家族の生活区域のみ気温を一定に保つ機構が完成した。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で気温保持システムと蓄積した知識を抹消した。
自然を制御するなどおこがましい行為であると人間は学習した。
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