第319話「天はウサギの上に強者をあまり造らず」
午前九時の動物園。
ライオンに襲われた飼育員が現れた。
飼育員はウサギ(一般人が想定する地球および月に生息する獣を指す言葉。月と地球のそれは同名ではあるが別種ほどに差異が生じており、月のウサギは超文明を作り上げるほどの高い技術力と地球ウサギ五十匹に相当する戦闘能力を保有する)よりもずっとライオンの方が強いと考えていたが、実際はウサギの方が遥かに強い。ウサギによる殺戮の暴威が通り過ぎれば骨さえ残さず生者は消失、ウサギより上にはゴリラと女子高生しかいないというほどに恐るべき生命体だった。だからといってライオンが弱いわけでは決してなく、上位三種があまりに突出しているのである。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で強さはさておき飼育員を救助した。
動物園は平常通り開園した。
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