第224話「セブンとか使う」

午後十一時のコンビニ。

完成したコピー誌を印刷し終えたオタクが現れた。

オタクは小説同人誌(一般人が想定する同人誌ではない同人誌を指す言葉。漫画ばかりに目がいっていると大切なものを見過ごす)よりもずっと同人グッズの方が稼ぎの良いことを知っていたが、実際そういう話はどうでもよく、完成した印刷原稿が手元にあることがあまりに心地よくて、ふわふわした気持ちのまま何もない空中を見てニヤニヤしていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で同人誌を焼却した。

それでも本を創りたいと思った気持ちは間違いなんかじゃないので、オタクは創作活動にさらに没頭した。

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