第215話「発情期PU」
午後十一時の月。
発情期をほとんど超越しているウサギが現れた。
月のウサギは地上のウサギ(一般人が想定するもふもふした周年繁殖動物を指す言葉。年中セックスをしているという認識が一般的である)よりもずっと高い技術力と殺人欲求を持ち、また地上のウサギよりも遥かに発情期が少ないので繁殖行為以外のことを、具体的には地球侵略について考える余裕がたくさんあった。地球人に悟られぬよう地球からは見えない地点に巨大基地を建造し、侵略戦争開始のタイミングを計る。月よりも資源が豊富な地球は、月ウサギたちの理想の地だと考えられていた。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で月ウサギの発情期を復刻した。
爆発的なウサギ口増加により食料危機に陥り、月ウサギは滅びた。
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