第147話「いこう、ハーモニーの世界へ」
午後三時の心霊スポット。
ハンディカメラを携え、怖がりの暇人が現れた。
暇人は幽霊(一般人が想定する死んだ者が成仏できず姿をあらわしたものを指す言葉。通常は可愛くない)よりもずっと実家から追い出されることを恐れていたが、とはいえ仕事をする気もなく、暇つぶしに幽霊探しに出かけたのだった。しかしながら幽霊が怖いことに変わりはないので、心霊スポットに昼から出向くという無意味ぶりだ。基本的に幽霊が出るのは夜だと考えられている世から見れば、本当に時間をつぶす意図しかない行動だった。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で意識や意義を問う自己を全人類から消去した。
世界が調和した。
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