第104話「特効薬」

午前八時の中学校。

主として中学二年生頃に発症する病気の罹患者たる少年が現れた。

少年は中学二年生頃に発症する病気(一般人が想定する中二病を指す言葉。背伸びしたような言動を自虐する意図から転じて、現在では思春期らしい自己愛に満ちた空想や嗜好などに対する蔑称を表すことが多い)よりもずっと重度の病気を患っており、寿命はあと三年だと告げられていたが、周囲にそのことを明かすことは決してせず、痛々しくも楽しいキャラクターを演じることで先の短い日常を生き抜いていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で少年の病気を抹消した。

少年は日本の長寿記録を塗り替えた。

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