第37話「近所のはかせはおっぱいがでかい」

午後零時の下町にある駄菓子屋。

十円ゲームに励む米国風黒人少年が現れた。

米国風黒人少年は機械学習(人工知能における研究課題の一つであり、人間の学習能力と同様の機能をコンピュータで実現する手法を指す言葉。膨大なサンプルデータの解析を行い、有用な規則性の発見からアルゴリズムを構築する)が導き出した十円ゲームのクリア法よりもずっと自らの経験を信用していたが、何故か今日に限って赤字が出る始末で、とうとう我慢できなくなり、近所のはかせから手渡された機械学習の賜物を使って十円ゲームに挑んでみた。するとすんなり駄菓子二十円券を獲得することができ、少年は近代科学の発展と近所のはかせに感謝の祈りを捧げた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で店番の目を潰滅した。

最後には力が物を言うことを少年は理解した。

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