第34話「瞬間、再会、果たして」

午後四時のジャングル。

悪の王と化したゴリラの前に、見覚えのある青年が現れた。

青年は少年(一般人が想定する普段は優しく穏やかな性格だが、ひとたび悪を前にすれば真っ向から立ち向かう、生まれながらの正義を心に宿す人間の子供を指す言葉。名前はトムソン)時代よりもずっと身体が大きくなっていたが、柔らかな雰囲気は変わらず、過去の面影を残したまま成長したようだった。青年は幼い頃に訪れたジャングルが闇の波動に包まれていることを察知し、急遽やってきたのだった。目の前には昔と変わらぬ外見のゴリラ、しかしその目は嗜虐の色に染まっていた。僕のことを忘れてしまったのか、と叫ぶ青年に、ゴリハルトは容赦のないゴリラ・フックを叩き込もうとする。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で少年との思い出を消去した行為を無効化した。

二人は感動的な再会を果たした。

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