第25話「有識者によると実際にはジョカノは捨てられる可能性が高いらしい」

午後七時のライブハウス。

自分がやりたいことをやりたいだけのバンドマンが現れた。

バンドマンはおっかけ(バンドを追いかけている人を指す言葉。成長してから自己を振り返ると黒歴史化していることが多い)よりもずっと支えてくれているジョカノが好きだったしおっかけのことは割とマジでどうでもよく、ファンのためというよりはやはりどこまでいっても自分の欲求としてちやほやされるためにバンドをしていた。おっかけもある程度それは承知しているが、外見容姿発表する音楽から総合的に判断して好ましい男性がおそらくファンがいなくなったら堕落するだろうことを察することはできたため、ダメ人間を支える心持ちでおっかけを継続していた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でジョカノを破壊した。

妻が生まれた。

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