節目

作者

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★★★ Excellent!!!

かなり素っ頓狂なレビューになっていると思います。不適切・不快な表現がありましたら申し訳ありません。

今回は「笑い」という切り口でレビューを書いていきます。

ひょっとするとこの作品を笑いの種類で見れば、飼っている犬が放つ、印象的な屁の音につい笑ってしまう現象に近いものがあるのかもしれません。屁という行為自体に何の悪気もありませんし、生理的に自然なことであり、必要なことなのですが、時折、つい面白さを感じてしまいます。
人が思想や想像の中で到達する、死後を鮮やかに描いた世界での、自然な現象が、笑いを誘う強烈なギャップを生んでいると思いました。

「目玉衆」「親分」といった、真摯で必要な語りから生まれる言葉の字面からイメージされるものが面白いというのもあるのかもしれません。

死後の自然現象の処理プロセスの一つ一つにもユーモアを感じました。
"余は何枚もの、紙の如く薄い余となり、視線の数や角度は飛躍的に増した"
"君の考えは微弱にしか伝わってこないのだが、どうやら第三段階にあるらしい"

★★★ Excellent!!!

転生譚は数あれど、柱の節目に転生した話はなかなかあるまい。
ほとんどあらゆる生命活動と無縁になった彼は、すでにある種の解脱に至ったとも考えられる。その行き着く果てに何が待つのか、ちらりと示唆される未来は実に気宇壮大。
人の想像力の幅広さを教えられる一編。多少なりと興味を覚えたらご一読を。

★★ Very Good!!

戦後から高度成長期の頃に書かれた純文学のような文体で、ナンセンスな事件を扱う。筆者の豊かな読書経験と高い文章力が伺えます。マンガで例えるならガロ系でしょうか。

短編ながらダイナミックな展開があり、普遍的な日常風景から高位的な存在まで高められていく主人公の変化がみどころです。

★★★ Excellent!!!

人生の節目という使われ方をするけれど、節目ってそもそも何だっけと、つい辞書で調べてしまいました。

節目というのは木材の節のことを言うそうです。

それが目玉のように見え、木材に魂が宿っているという、突飛な想定で話は進みます。

ノスタルジックな出だしから、宇宙にまで思いを馳せる展開はヒトから、モノへと変換がなされても違和感なく、地続きの世界を垣間見せてくれました。