06:『火宮都市』

06-00-01:ここまでのあらすじ

『水唱都市』



 迷宮都市から旅をして大海をゆくシオンとステラ。仲良くなった女の子エーリーシャとともに訪れたのは水の都ルサルカだ。

 さあてここでもお駄賃を稼いで超目標を得るかとおもったら仕事がねぇときた。


 なんでや、ここは探索者ハンターギルドやろがい! だがギルドは実質食堂だった。なんてこった、しかもメシがうめえ。


 話を聞くとどうにも街は『ウタウタイ』なるお祭り騒ぎが巻き起こっている様子。しかも宿屋の賃料は日々ストップ高を数えているとかなんとか……こいつぁお小遣いに大ダメージだぜ!



 だが案ずるなかれ。ここには嘗てシオンに仕えた従者、庭師のデルフィが居を構えているというのだ。しかも訪れてみれば、立派な住居で花屋を営んでいる。


 ちなみに超いわくつき事故物件だった。こいつはヤスーイ! オカイドク! なお幽霊はスレイされた。


 旧友の誉れに喜びも束の間、ヴォーパルにどう接触するかと議題にあがる。


「こんな事もあろうかとッ!」


 なんと庭師はヴォーパル・ルドベキアへの侵入経路を既に掴んでいたというのだ。すごいなーかっこいいなー。花は9輪で良い。


 闇夜に紛れてルドベキアに接触するシオンとステラだが、ルドベキアの態度は硬い。どうもイフェイオンとルドベキアの仲は悪いようだ。


『何故情報共有しないのか、それが問題だ』

『アテクシ、歌の歌えない娘には興味なくってよ』

「よっしゃ歌ったる!! ワイはシンガーや、プロシンガーステラや!!」


 なんやかんや猫を助けたり予選を突破したりしてウタウタイとして優勝するも、実はステラはウタウタイになることができない事実が発覚する。


 こいつぁヤベエぜ! ウタウタイがいなくっちゃ、ジャバウォックたるクラーケンが激おこぷんぷん丸のカムチャッカファイアーだ! 


 だが心配ご無用。ここまで導いてくれた師たるプリムラ(彼氏が死んでショックでマジ卍)と、ライバルだったナルキソス(プリムラに不戦敗してやばたにえん)を生贄に、アイドル『アイリース』を召喚だ!


 マグロ頭の領主トゥキシィの助けの元、ステラはアイドルライブを敢行する。


 結果大成功したので、これにはルドベキアもほっこり笑顔である。

 大儲けしたエーリーシャもにっこりにまにま笑顔である。

 クソ忙しいを約束されたナルキソスとプリムラもまぁまぁ笑顔である。


 一方ステラはシオンが好きと心に正直になったが、わかったところでどうして良いかわからない。混乱しつつ前に進む彼女の行く末やいかに。


 そんなこんなでイフェイオンとルドベキアもほんのちょっぴり仲直りしたので、一行は次の国……ドワーフ王国へと進路を取るのであった。おわり。

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