　よくあるゲームが動きません、というサポート。

　それ自体はよくあるのですが、とあるサポートの時、ちょっとありえない状況でそれが掛かってきたのですね。

　電話での問い合わせだったのですが、

「ゲームができない」

　それはおかしい。

　なぜなら、そのゲームはまだ発売されていないからです。

　フライング発売する店舗は稀にあるのですが、それでもせいぜい一日前です。

　それは数日前、まだ流通もしていないはずだ。

　プレイステーション用のゲームだったのですが、windowsならば、どこからかデータが漏れて流出、という事も考えられますが、

　コンシューマーはコピーしたゲームは動かない。

　コピープロテクト外す改造を施す事もありますが、その当時はそんな物も出回っていない頃です。

　よくよく聞いてみると、ロムはCD-R。要するに焼いたロム。

　どんなロムか？　と聞くと板が金色をしていると言う。正規品のプレイステーションのロムは黒です。

　一体何で動かしているのか？　と聞くとプレイステーションが青い。

　通常は灰色。

　青いのは開発用の機械です。

　開発時のチェック用の機械はコピーしたロムでも動くようにできているのですね。

　要するに違法に入手した機械とロムで遊ぼうとして、動かないのでユーザーサポートに電話を掛けてきた。

　信じられない事ですが、

　おそらくは関係者がデバッグ用の機械を盗んだか違法に貰い受けるかして、ロムもまた違法に入手。

　ロムはデバッグ会社などにも配るので、そこから恐らくはコピーされた。だから動かなかったのではないか。

　その家族か何かがよく分からないままサポートに電話を掛けてきた、と考えられます。

　質問を繰り返すうちに「解決しました」と途中で電話を切られましたが、

　そんな事もあるもんです。

　しかし今は昔よりも流出、コピーが簡単になっていますからね。

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