ADVとノベルゲーム2
そしてビジュアルノベルというジャンルが登場するのですが、
これはサウンドノベルを、より絵に重点を置いた物とされています。
しかし実際にはサウンドノベル時代から絵に重点を置いた物は存在しました。
実際にはノベルゲームをよく分かっていない者が作ったゲームです。
大抵の場合、本人達はアドベンチャーゲームを作っているつもりになっている事がほとんどです。
当人達が何を作っているつもりになっているのか興味を持って聞いてみた事があるのですが、どうやら選択肢が少なくなったらビジュアルノベルなんだそうです。
しかし前回も少し解説した、
『アドベンチャーゲームは一定の条件を満たすと次のシーンへ進む』
ものに対して
『ノベルゲームはアミダのように選択する事で進み、横の幅が増える』
時間軸の構造が全く違うのですね。
それでもビジュアルノベルはストーリーに重点を置いているものがほとんどなので、読むものとして成立するのですが、
ついに時間軸が一定していない、無茶苦茶なゲームも作られ始めます。
つまり選択肢が現れて、選択すると次のシーンへ進むのか、また戻って別の選択肢を選べるのかは選んでみないと分からない。
プレイする人は今時間進んだのか、それとも同じ時間に留まっているのか分からない。
よく知らない人は「それがどうした?」と思うかもしれないですが、
要するに攻略の方法が分からない。
軸が滅茶苦茶なのでどう選んでいれば進展するのかが分からない。
通常、ゲームオーバーになったりすると、選ばなかった選択肢を次は選んでみよう、と思うわけです。
それが選択肢の構造が複雑すぎる。
これはさっきの選択肢がループして同じ物なのか、それとも次のシーン選択肢なのか? プレイする人も選択肢を一字一句全部覚えてプレイしていません。
全く管理されていないので、このゲームはどういう時間でどういう仕様で選択肢が出ているのかが分からない。
当たり前です。
作っている人間がそもそも管理していないのだから。
自分で作った攻略ルート見ながらプレイしているだけです。
把握していないから資料が無くては自分でもプレイできない。普通の人にクリアできるわけがない。
僕もプレイしてみましたが、何かしらないけどゲームオーバー。
選択の何を間違ってこうなったのかが全く分からないので次のプレイをどうすればいいかも分からない。
アドベンチャーゲームでは結構なパワーゲーマーである僕がクリアできませんでした。
そして本人達は「難しいゲームを作ったぞー」と思っていたりする。
ついには極まり、
・アドベンチャーゲームでもない。
・ビジュアルノベルというほどストーリーも面白くない。
・絵だけ見るならイラスト集でいい。ミニゲームが運でしか進めないので普通に絵を見る事もできない。
という物が作られる。
「いったいこれは何ゲームですか?」
という質問に返ってきたのが「キャラゲーです」。
あまり浸透しなかったですけどね。
ではキャラゲーというのはどういうゲームなのか?
「それは質問がおかしい。これをキャラゲーと呼ぶ事に決めたものです」
何を楽しむものなのですか?
「これは楽しむとかそういうものではない」
じゃあ、お客さんは何を求めてこれを買うのですか?
と聞いたら怒り出した。
僕は興味本位で聞いただけで関係ないから必要以上には突っ込まないが、広報の人間は深刻に困っていましたね。
こっちとしては売ってさえくれるなら何でもいいんですが……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます