満天の空見上げ~あやかし宵街の一夜~

作者 紫藤 咲

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★★★ Excellent!!!

 一人では踏み出せずにいた一歩をあやかし宵街の一夜が踏み出させてくれた。口で言うのは簡単でも行動に移すのは難しいことは誰にでもあるのだけれど、実際はちょっとしたきっかけで可能になる。

 この作品でのそのきっかけは、騙した彼のソウルフード遠州焼き。秘めていた彼への想いと罪悪感を確認できたこの夜うさぎさんは一歩を踏み出す気持ちを固める。

 大事なことを思い出し、踏み出そうと決めたうさぎさんはこの先頑張れるでしょう。良い結果にならなくても後悔しない行動を取れるのではないでしょうか。

 満天の空は、輝かしい美しい未来ではなく、うさぎさんの曇り無き気持ちを表しているように感じました。
 
 一夜の不思議が私をほんわかとした気持ちに誘う優しい作品でした。

★★★ Excellent!!!

不思議な猫に連れられて、やってきたのは宵の街。

恐ろしい妖が跋扈する世界かと思いきや、街はむしろ優しく主人公を迎えてくれました。

人を傷つけ、自らも傷ついた主人公が、一歩を踏み出す物語。










【以下ネタバレあり】
長い物語の序の部分が描かれているようですが、率直に言ってかなり続きが気になりました。主人公と彼はこの後どうなったのか? なぜ2日後に街に帰ることになるのか? 家康さんの正体は??
なんとしてでも続編(本編?)が読みたくなりました。