第1076話 『ヴァイオリ協奏曲 作品18』 ブー・リンデ

 リンデ先生、ふたたび登場。


 初演は、1958年。ウメアにて。


 大きなふたつの楽章から成り立ちます。


 たいへん、やわらかく、アンダンテに始まりまして、ちょっと慣れは必要かもしれませんが、なかなか、じゅわじゅわな、うつうつ音楽です。


 ちょっと盛り上がったら、なんと、すぐに、カデンツァに突入。


 こうしたありかたは、あえて言えば、シベリウスさまのヴァイオリン協奏曲に習った感じはありますが、同一視はできないかとも。


 カデンツァを挟んで、スケルツァンド ヴィヴォ(自分で調べてください。)ちょっとだけ、北欧風な風が吹いたりしますが、全体的には、とくに、何風、という音楽ではありません。


 それが、なかなか、爽やかであり、モダニズム的でもありますが、あまり前衛的でもなく、丁度よいくらいに、聴きやすいです。


 最後は、きちんと、終結します。


 第2楽章は、いささか、ウェスタン風に入ります。カッコイイ。


 でも、すぐに、鎮まります。


 こういうあたりは、いわゆる、メリハリが効いていて、飽きないです。


 ときに、職場で、上から、よく、メリハリを付けてやれ。と、指示が来るたびに、なにがめりで、なにがはりなのか、ちゃんと説明しろよな。


 と、思ったのですが、あれは、聞かないでよかったな、と、思います。


 なかなか、演奏は難しいだろうけど、実演では、かなり聴衆からも、見た目も含めて、受けそうな音楽が続きます。


 このあたり、やはり、録音だけでなく、ステージを見たいなあ、と、思うのですね。


 ヴァイオリンという楽器は、見た目もカッコイイです。表情も様々にアピールてきます。


 そのあたり、やましんの楽器であります、フルートは、あまり代わり映えしないところが、かなり弱点かなあ。


 だいたい、演奏しながら、笑えないもの。


 で、しかし、最後が謎。


 レントにて、静かに、しかも、かなり呆気なく終わるのです。


 このあたりは、なんだか、モダニズムだなあ。


 現代って、なんだか、潤いがなく、あっけないような。


 それは、やましんの、個人的な感想です。


 いま、聴いてるのは、ナクソスのCDです。(8.557855) 


 廉価盤だから、なんて言えない、立派な演奏で、録音も立派。


 でも、どうやら、先に出た、スウェーディッシュ・ソサエティのと、同じ音源かな? 演奏者が、おなじです。(SSACD1131)


 BISからも、CDが出てました。(CD-621)



□□□□□□□□うつ 😱 うつ ΔΔΔΔΔΔΔ◇


 

 

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