第1051話 『交響曲第2番ホ短調』 フルトヴェングラー

 フルトヴェングラー先生(1884~1954)は、ドイツの第一番の指揮者ということで、ナチス政権と命懸けで立ち向かわなくてはならなかったわけですし、まあ、なんだかんだと言いながらも、現代にあっても、絶大な人気を持ちます。


 やましんは、あまり、そこらあたりの事情には立ち入って、専門書をあさったこともなく、各種雑誌に書かれる読み物を立ち読みする程度ですが、それでも、レコードや、CDは、他の指揮者さまに比べてみれば、それなりにありますが、体系的に聴いたりはできないです。


 また、時代的に、録音としては、あまり、良いとは言えないものもたくさんありまして、フルトヴェングラー先生に関して『過去最高の音質❗』とうたわれていても、大概は限界があります。このあたりは、一般的な解釈とはやや、ダブルスタンダードな意識が必要になりますが、マニアの人にとっては、さして問題にならない、つまり、それは、当たり前の前提条件な訳です。やましんの奥さんのびーちゃんも、『ひどい音』と、ときに申します。


 ま、一般的にいえば、そうなんです。


 それでも、かみさまフルトヴェングラーさま、のように讃えられるわけですから、大したものなのです。


 対抗馬は、トスカニーニ先生、ワルター先生、あたり。まあ、あと、人によっていろいろ。


 しかし、フルトヴェングラー先生は、作曲家だった、という事実は、ご本人には大変大切なことだったようで、フルトヴェングラー先生からしたら、実は、指揮もする、作曲家さまなのです。


 この交響曲第2番は、代表作であります。


 1時間20分くらいかかる、大曲です。


 第1、第2楽章は、いささか、ブラームス先生に近いような、センチメンタルな雰囲気を持ち、なかなか、じゅわじゅわですが、第3楽章からは、がぜん、ブルックナー先生寄りになります。


 管弦楽の扱いは、それは、しろとみみにも、こみ入ったもので、たいした作品ですし、最後はかなり、カッコ良いです。


 ただ、なかなか、どういう構造になってるのか、そこんところからして、やましんには、まだ、よくわからない。


 と、いばってはだめですね。

 

 まさに、大戦のさなかに書かれ、1945年に完成。


 世界の、多くの、戦時中の自国体制支持的な作品ではない、真っ向から交響曲に挑んだ、絶対音楽の模範みたいな作品。


 ながいだけに、なかなか、手を出しにくい曲ですが、まだのかたは、一度試してはいかが?


 やましんが聴いてるのは、朝比奈隆さま指揮の大阪フィルハーモニーの録音。



◇◇◇◇◇◇◇◇  うつ  😱 うつ ◇◇◇◇◇◇◇◇


 


 


 

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