第999話 『交響曲第2番変ホ長調』 フランツ・シュミット


 さて、『第2番』であります。


 なんだか、フンパーディンク先生みたいな、メルヒェン・オペラか、という感じの、ファンタスティックな出だしですが、これに惑わされてはなりません。


 壮大な金管楽器軍を配置した、強烈な編成の巨大交響曲です。(ホルンが8本必要なんだとか。)


 完成されたのは、1913年。


 なんだか、構えてしまいそうですね。


 ところが、やましんの頭では、一回聴いたくらいでは、歯が立ちませんが、さんかい、よんかい、と、鳴らしておりますと、なんだか、とてもよい、湯かげんと申しますか、意外に、恥ずかしがりやさんの、大きな交響曲さん、という感じになります。


 3楽章形式で、しかも、第2楽章は、これだけで、20分くらいかかる、変奏曲なのですが、これが、なかなか、じゅわじゅわなところがあり、とても良いのです。


 で、全体的に、けっして、怖くない❗


 確かに、おけの編成がでっかいので、それなりの音が出るところもあります。


 また、そっちが、楽しみの方もおありでしょう。


 楽器がたくさんある分、重層的に重なり、迫力や、色合いの多彩さが浮き立つ部分もありまして、それはそれで楽しめますが、必ずしも、力ずくでねじ伏せるタイプではないような気がいたします。


 けっして、古くない、斬新な響きがいたしますが、モダンな音がたくさんするわけでもない。


 より、繊細で、複雑に絡み合った響きが、美しい。


 指揮者さまや、実際に演奏する方は、そうした複雑に絡み合いするので、簡単ではないかもしれませんが、なにしろ、現在のウィーン・フィルの母体で弾いてた方ですし、その頭にあったレベルは、かなり高かったのではないかと?


 この曲は、最近は国内盤CDも出ているようです。(聴いてないです。)


 人気が、次第に高まるかもしれないです。


 


・・・・・・・・・・  うつ ✴️🚂💨 うつ ・・・・・・・・・・・



 

 

 


 


 


 


 

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