第996話 『交響詩『人が山上で聞いたこと』 フランク
フランク先生は、先日出たばかりですが、同じCDに入っていた、いわば、メインのプログラムは、たぶん、こちらなんでありましょう。
ただ、今一つ、話がすっきりはしなかったので………。
『交響詩』の創始者は、リスト先生と、される場合が多いようです。
そのリスト先生の最初の交響詩は、このフランク先生の曲と同じ題名の作品なのです。
リスト先生の作品が発表されたのは、1850年。
フランク先生のこの作品は、CDのライナーノートでは、1848年以前、ネットの資料では1846年に、作曲された。
んじゃ、フランク先生が先ではありませんか。実際に、このCDのライナーノートでは、世界最初の交響詩と、言っております。
でも、ネットを参照すると、やはり、なぜか、リスト先生が強そうだ。
リスト先生も、同じ題材で、さらに早く、1833年からスケッチをし始めていたとか。
まあ、電話の発明は、ベルさんか、グレイさんか?
蓄音機は、エジソンさんか、シャルル・クロさんか? (フランスでは、今も、クロさんだと言われるとか………)
だいたい、何かが産まれるときは、複数の人が、同じことに取り組んでいた場合が多いらしいですね。
その題材は、ヴィクトル・ユゴーさまの、詩なんだそうであります。
フランク先生が先か、リスト先生が先かは、まあ、この際、別として、フランク先生については、『交響曲ニ短調』『ヴァイオリン・ソナタ』の両横綱を先頭にして、いくつかの作品が名高いのは間違いないですが、一般的には、今一つ、という状況がありそうな。
しかし、この作品、フランク先生のなんとなく強いイメージであります、『ヴァイオリン・ソナタ』のイメージより、もっと、どっしりとした、重量級の作品です。
お若い時代に書いた作品が、たくさん、プロとマニアさまは、いつも別として、見過ごされてる気がいたします。
この作品、あまり、録音がたくさんあるわけではないのですが、音楽自体は、とても良い作品ですからね、機会が来たらぜひ、どうぞ。
あ、リスト先生も。
なにしろ、リスト先生の交響詩は、13曲あるようですが、名高い『交響詩 前奏曲』以外は、あまりやましんは、聴かないんであります。リスト先生の同名作品は、30分かかる大曲。
・・・・・・・・・・ うつ 📯 うつ ・・・・・・・・・・
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