第899話 『さすらう若人の歌』 マーラー
マーラー先生(1860~1911)23歳の作品。
自分で詩を書いて作曲したということです。
やましん、じつは、この曲、若い時代からちょっと苦手でした。
というのも、なんとなあく、あまりに、むき、になっている感じで、聴いていて、恥ずかしいと言いますか、まぶしいといいますか、お付き合いしにくい感じがあったのです。
しかし、まんざら、間違いとも言えないように思います。
全体は、よっつのお歌から成ります。
マー先生ご自身の失恋体験から生まれた作品と言うことで、つまり内容的には、何時の時代にもありふれたことがらです。
しかし、それが、ありふれたことでは済まないのが、当事者というものです。
場合によっては、一生涯、残る傷になることも、ないとは言えないですし。
もっとも、マー先生は、その後、アルマ様と出会うことになるわけですから、贅沢な事です。(あああ。失礼いたしました。)
音楽的には、『交響曲第1番』と、密接に関わりますし、節回しは、さらに、その先のマーラー先生のいくつかの作品を暗示するようでさえあります。
晩年の『大地の歌』からすれば、かなり、甘口。
まあ、つまり、この時期から、マー先生は、すでにマー先生だったわけです。
今、聴いておりますのは、トーマス・ハンプソンさまの、独唱であります。
指揮は、バーンスタインさま。
この曲には、なんと、フルトヴェングラーさまが、マーラー先生を振った、珍しくも有名な録音がありますが、そちらは、フィッシャー=ディースカウさまのソロ。
フィッシャー・ディースカウさまには、ラファエル・クーベリックさま指揮の録音もありました。
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