第886話 『プレリュードとプレスト作品52』 カール・ニルセン


 ニルセン先生(1865~1931)お久しぶりです。


 ニルセン先生は、フィンランドのシベリウス先生(1865~1957)と同い年なんですが、作風の幅が広い事では、また、交響曲・協奏曲から歌劇、合唱、ピアノ作品、器楽曲、オルガン作品、等々、多くの分野で、傑作を生みだしましたことでは、シベリウス先生をしのいでおります。

 

 歌曲などでは、とっても、民謡的でロマンティックな曲を書きましたが、こちらの作品は、晩年、1928年の作品で、ちょっとみ、とっつきにくい感じがあるかもしれないです。

 

 しかし、これ、何回も聞いていますと、けっこう印象的な旋律線が浮かび上がったりもしますし、ハンガリーのバルトーク先生に接近している感じもあります。


 また、イザイさまの無伴奏ヴァイオリン作品にも通じるものもありそうな。


 といいながらも、当時の前衛的モダニズム作品でもありますような。


 技術的な事は、よくわからないですが、いろんなことをやっているようで、これがなかなか、面白いです。


 演奏は、かなり、難しそうです。


 独特の音程感の、ニルセン節、というのも、意外と控えめながら、ちらっと現れたりもします。


 シベリウス先生が、こちらアジアの端っこの小さな国でも、没後50年記念、生誕150

年など、作品全集のCDが出たり、なかなか賑やかだったのに比べると、いくらか、静かだったような気もいたします。


 今聞いているCDは、Altusレーベルから出ていたCD(ALT-021)で、緒方 恵さまのソロであります。


 『ヴァイオリン・ソナタ第2番』も入っておりまして、こちらも、大変面白い作品です。


 え? じゅわじゅわではないのか?って?


 いやあ、好きな人には、それなりに、じゅわじゅわだと思います。はい。


 ほかに、ローセンベリさま、ボー・リンデさまの作品も収録。




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