第808話 『交響曲第2番』 クレンペラー

 もちろん、20世紀の大指揮者のひとり。(1885~1973)


 怪我や病気に付きまとわれながら、不死鳥みたいに、常に、よみがえる方だったようです。


 複雑な性格で、プレイボーイでもあった。


 フルトヴェングラーさまが、作曲家でもあったということは、クラシック音楽ファンには、わりに、よく知られるのですが、実は、クレンペラー先生も、作曲家だったのであります。


 交響曲は、6曲も書いているんだとか。


 しかし、やましんが聞いたことあるのは、この、第2番だけです。


 一言で、言えなんて、言われても、ちょっと、無理な音楽。


 モダニズム的な雰囲気もありながら、出世の足掛かりを作ってもらった、恩人、マーラー先生を思わせたりもしますし、なにやら、国籍不明料理みたいな所もあり。


 『うつうつ』的に言えば、二つ目の楽章が、なかなか、良いです。


 ただし、単純ではないです。


 クレンペラー先生、やはり、一筋縄では理解し難い、なかなか難解な人物とみた。


 と、言いますのは、大量の逸話が残っているし、指揮者としてのリハーサル風景の映像もありますが、恐ろしいことでは、トスカニーニ先生と並ぶような感じ。


 現在なら、パワハラとか、セクハラになるようなこともあったらしい。


 しかし、それにも関わらず、演奏家から尊敬されてもいた。


 指揮者として作り出す音楽は、素晴らしかったのだと思いますし、録音もたくさんあり。


 マーラー先生の『大地の歌』の録音は、たしか、二種類ありますが、最初の録音が、なかなか、すごい。


 硬質な、焼き物みたいに、感情的な動きはあまりない、ニヒルとか、皮肉みたいな感じもあるけど、なんだか、すごいなあ、と、思ったものです。(最近は、聴いてないぞ。)叙情的、情緒れんめんの、大地の歌ではない。


 それが、かえって、すごい。


 人道主義ワルター先生とは、まったく違う性格だけれど、どちらも、すっごい演奏をしてしまう。


 音楽というものは、不可思議なものです。


 多様な解釈が成り立ちます。


 ただし、最終的には、好き嫌いかな。


 やはり。



・・・・・・・・・うつ  💢😠💢 うつ・・・・・・・・・・


 


 

 

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