第759話 『木管五重奏曲 作品43』 カール・ニルセン

 1922年に書かれた、フルート、クラリネット、ファゴット、オーボエ に、なぜか、ホルン。


 また、第3楽章では、オーボエが、イングリッシュ・ホルンに持ち替えがあります。


 4楽章構成でありますが、最後の楽章は、主題と変奏曲になっております。


 ニルセン先生らしく、いくらか皮肉な雰囲気で始まります。


 しかし、ちょっとだけ、古風な第2楽章はなかなか、おしゃれ。


 第3楽章は、かなり、気持ち悪い始まりから、たいへんに清楚なお歌の主題に移ります。


 変奏曲では、ニルセン先生の攻撃的で、いくらか、いえ、かなり、皮肉たっぷりなところも披露されますし、このクラリネットは、恐ろしく難しそうなのですが、最後は、ニルセン先生には珍しいくらいに、清楚に気高く締めくくりまして、感動的です。


 このあたり、なかなか、じゅわじゅわ。


 ひとすじなわには、ゆかない、作品ではありますが、この分野の傑作なんだろうと思います。


 まえに、一回、どこかで登場したかもしれませんが、まあ、そこは、お許しあれかし。




・・・・・・・・・・うつ  👅  うつ・・・・・・・・・・・・


 


 

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