第676話 『レクイエム』 ジュスマイヤー

 ジュスマイヤーさま(1766~1803)は、モーツァルト先生の未完のレクイエムを完成させたことで名高いわけです。


 本来、ジュスマイヤー先生は、サリエリ大先生の、お弟子さんです。


 モーツァルト先生のお弟子さんであったことはなく、協力関係にあったようです。


 一部には、サリエリ先生のために、情報を伝えていた、つまり、スパイみたいに考えるむきもあるらしいですが、それは、常識の範囲内だったのか、どうか、は、やましんには、わかりません。


 ジュスマイヤー先生自身が伝えるところでは、モーツァルト先生のレクイエムの完成の仕事は、他のひとが、遠慮してしまい、一番最後に回ってきたと、おっしゃっているようです。


 もし、ジュスマイヤーさんが、モーツァルト先生から、事前に資料を渡されていたのなら、最後に回ってきたというのは、なんだか、おかしいです。


 このあたりは、まだ、謎が残っているのでしょうか。


 ときに、ジュスマイヤー先生自身が作曲したレクイエムも、最近CDが、現れています。(AVIE AV0047)


 ジュスマイヤー先生は、レクイエムをふたつ書いているとのことですが、その、ふたつめ、らしいです。


 まず、ことばが、ドイツ語になっていて、全体的に、親しみやすい、歌謡曲調です。


 それは、少しのちの、シューベルト先生の、『ドイツミサ曲』の走りみたいな感じがあります。


 芸術というよりは、市民自身が演奏できる、実用的なレクイエムかもしれません。


 まあり、期待を膨らませて聞いてしまうと、椅子から落ちるかもしれません。


 ただ、自筆の楽譜ではなく、また、かなり、手をくわえて、録音に至ったようです。


 この作品をもって、ジュスマイヤー先生の力量いかに、と、決めるのは、ちょっと、無理がありそうです。


 やはり、当時、人気になった、歌劇『アルカディアの鐘』を、聞いてみたいです。


 編曲版のCDは、ありますが、なかなか、良い音楽ではあります。


 ところで、最近、科学者の団体と、政府がもめてますが、科学者の方々の心配は、理解ができます。


 原爆開発だけを見ても、多数の科学者が動員され、作られたわけです。


 アインシュタインさまは、開発の可能性を示唆した手紙に署名はしたけれど、開発そのものには、関わってはいなかったとのこと。


 むしろ、外されてたようです。


 ひごろの、平和活動や、政治的立場から、情報が漏れる可能性があると、見なされたようです。


 さまざまな、できごとからみて、科学が、政治、とくに、軍事と拘わる危険性は、実証済み、と、いうわけでしょう。


 まあ、あほなやましんが、なにかを(をか)、いわん、ですが、たしかに、危険な香りはしそうですな。


 ジュスマイヤー先生とは、関係ないのですが、レクイエムということから、ふと、思い出したので。


 戦争、しないでほしいです。




………………うつ  🔔 うつ………………………

 


 





 


 


 


 


 

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