第642話 『ともしび』 ロシア歌曲

 私は、このおうたは、好き。


 作詞は、ミハイル・イサコフスキー(1900~1973)さまと、おっしゃる方。


 『カチューシャ』も、このかたの作品なのだそうであります。


 ここで問題は、お歌の方です。


 日本でよく知られる旋律は、作曲者がわかっていないようです。

 

 戦争に赴く若者と、恋人の別れを歌ったということは、確かなのですが、ロシア(当時はソヴィエト)では、わりと速いテンポで歌われるのだと。


 日本人がやると、ぐぐぐっと、遅くなるらしいです。


 むかしむかし、やましんが聴いて、ぐぐぐっと、きたのは、NHKの『みんなのうた』バージョン。


 こちらは、峯陽さまの訳詞。


 非常に、わかりやすい言葉で、なんだか、もう、どうしようもない、深い情念を伝えておりました。


 そこで、このさいだと、昔、父が買っていた、LPレコードを、久しぶりに棚から出して、みましょう。(階段降りる・・・・・・・)


             ☕


 え、ございました。


 ございましたが、なんと、『ともしび』が入っていません。


 いやあ、これ、見るのは、何十年ぶりかしら、と、感慨に浸っていても仕方なし。


 そこで、ひょいと、ヨコを見れば、なんと左手のすぐさきに、『ロシアの名歌』というCDがあるではないですか。(そんなもんです・・・)


 これは、メロディア(ソヴィエトの国営レコード会社だった)原盤のCDみたい。(メロディアのマーク入り。)


 たしかに、ロシア語だ。(わからないけど。)


 女声二部合唱ですな。


 かなり、芸術的に編曲してます。


 でも、たしかに、けっこう早い。


 次に入っている、『赤いサラファン』のほうが、ずっと遅いです。


 そういえば、あの『蛍の光』も、本国(スコットランド)では、かなり早いのが普通みたいで、わりと、明るい色調なんですが、日本人は、くら~く、してしまいやすいみたいです。


 お国柄なんでしょうね。


 逆に、『トロイカ』が、すっごく、遅い。


 これは、面白いです。


 トロイカって、早いイメージがありませんか?


 まあ、演奏家の解釈という面も、あるでしょう。


 日本人は、わりと、ロシア民謡が好きらしい。


 けっこう、癒し度高し。(個人差あります。)


 そう言えば、チャイコフスキー先生も、人気高いです。


 ちょと、演歌的な感慨があるのかも。


 戦後の『歌ごえ運動』の関連もあるかもしれませんが、やましんは、これに、関わったことはないです。


 でも、よいお歌は、よいお歌。



************ うつ  🔥  うつ ************ 


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