第632話 『ピアノ三重奏曲第2番ト長調 作品1-2』 ベートーベン

 作曲の経緯は、第1番、第3番とまとめて、出版されたと、いうわけで、第1番と似ている、やはり、兄弟作品と言う感じです。


 しかし、第1番のほうが、ちょっと、とんがってる雰囲気で、こちらは、少し丸くなって、よりまとまったイメージです。


 なにより、第2楽章が、やはり、印象的です。


 いくぶん、表現は悪いですが、童謡唱歌風な懐かしいメロディーがたいそう、魅力的です。


 途中で、かなり、哀しげになるのも、良い感じで、ここを中心として、『うつうつ』当選と、なりました。はい。


 この作品も、全体は、4楽章構成です。


 全体的に、力がうまい具合に抜けていて、楽しく聴くことが出来ます。


 なので、『うきうき』でもあります。


 まあ、敢えて言えば、社会に対して、肯定的な在り方で、基本的には、モーツァルト先生の流れでもありそうな。


 ハイドン先生や、モーツァルト先生は、聴く人を楽しませる音楽を書くことが、作曲家の務めと、心得ていたようです。


 それでも、おふたりとも、人生の晩年になると、自分の意見を前側に打ち出した作品を作ります。


 ベートーベン先生は、段々、聴く人を困らせる作品も書くようになります。


 第3交響曲では、ついに、音楽の革命を起こしてしまいます。


 その、前と後では、音楽史が違う次元に建つようになります。


 聴衆に、けんかを、売ってるような音楽であります。


 時代は急激に動きます。


 1827年に、ベートーベン先生、1828年に、シューベルト先生が、亡くなります。


 ヨーロッパは、ロマン派音楽の時代になります。


 そうして、フランスでは、早くも1830年には、ベルリオーズ先生の『幻想交響曲』が出現します。


 異世界オカルト音楽の出現です。(あ、これは、やましんの用語で、一般の音楽史には、こうした言い方はありません。学校では、使えません。)


 まあ、社会においても、資本主義、民主主義が台頭してきて、個人の発言力が強くなりますが、一方で都市に出て、資本の配下で働く労働者が、大増加してゆきます。


 ベートーベン先生のありかたにも、時代の背景があるはずです。


         🔫

  

 まあ、年よりは、ベートーベン先生のように、目立つ存在ではなくても、多少、にがぐちを叩くのが、役目のひとつであります。


 逆の意見も、たぶん、ありますが。


 それに、ベートーベン先生の時代から、まだ、たった、200年ですよ。




・・・・・・・うつ  😱❕ うつ・・・・・・・・・・・・・・


 


 


 

 

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