第618話 『ピアノ協奏曲第1番』 ジョゼフ・ホルブルック

 ホルブルック先生(1878~1958)は、イギリス生まれの作曲家さま。


 第1次世界大戦ごろまでは、かなり、高く評価されていて、輝かしい未来が見えていたようですが、その後の世の中の動きに左右されず、自分の道をひたすら進んだことが、不利に働き、結局、世の中からは忘れられてしまった作曲家さまの、おひとり。


 ワーグナーさまの流れの歌劇をいくつも書いたのですが、まったく、現在は上演されていないようです。


 しかし、管弦楽曲や、協奏曲あたりから、ぼつぼつ、CDでの紹介がはじまりつつあるようです。


 これも、その、ひとつ。


 第2楽章が、かなり、『うつうつ』的な癒し効果があります。(個人差あります。)


 第1楽章も、やや、イギリス流の、もやもや感はありますものの、充実した立派な音楽。


 ときに、この協奏曲、単に3楽章形式というわけではなく、たくさんの、『詩』が、当てられています。


 それは、ウェールズの古い詩『The song of Gwyn ap Nudd』というものだそうであります。


 やましんは、歌詞をみても、ぴんとは、きませんが、これは、やはり、ラブソングだそうであります。


 ホルブルックさまは、交響詩をかなり書いていらっしゃいますようで、最近はCDも、出ております。


 これは、つまり、交響詩と、ピアノ協奏曲が、合体したような感じです。


 しろとにも、たいへん、力がある作曲家さまだと、感じられます。


 なんで、忘れてしまったのかしら。


 ピアノ協奏曲に、物語性を持たせた例は、例えば、サン=サーンス先生の、ピアノ協奏曲第5番がありましたね。ただし、これは、旅行記ですが。


 こちらは、もっと、文学的な雰囲気です。


 また、ホルブルックさまは、アラン・ポーさまの、ファンだったそうであります。


 さらに、イギリスのこの時期の作曲家さまは、名物おじさんにして、お金持ち指揮者だった、トマス・ビーチャム卿の支援を受けたかたが、わりと、あるようです。


 ホルブルックさまも、ビーチャムさまの支援を受けたことがあるようです。


 1912年1月28日の、ロンドンでの演奏会は、ビーチャムさまの企画で、ホルブルック先生が、ピアノのソリストとして、登場していたとのことで、ピアニストとしても、活躍したわけです。まあ、近代の方なので(やましんが、生まれたときは、ご健在だった方なので)資料は豊富にあるのでしょうけれど、やましんは、日本語も、英語も、成績不振ですし。小さい字は、読みにくいし。(言い訳です。)


 イギリス、ハイペリオン・レーベルから出ているCDには、解説たっぷりと、この、『詩』も、載っております。(CDA67127)



・・・・・・・・うつ  👼 ♥️ うつ・・・・・・・・・・・・・・・






 



 


 



 


 

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