第503話 『歌劇 リゴレット』 ヴェルディ
いや、もう、こんな、ひどい話があって良いものかあ!
と、昔から、ワケわかんなかった、やましんです。
と、いいますのも、なんだか、昔は、このオペラ、よく、NHKで放送されていたような気がするのです。
人気があったことは、事実らしいです。
現在も、人気オペラ。
悪役、マントヴァ公爵は、『女心の歌』が、あまりにも名高いです。
そこで、悪役にしては、人気があり、たった、この1曲のために、出演したい歌手さんは多いらしい。
ヴェルディ先生も、この、お歌が、聴衆から、すぐ、受けることは、当然予想していたのだそうで、事前に漏れないように、注意していたらしい。
また、このお話は、フランスで、出版は自由だが、上演は禁止されていたのだそうで、そこで、ヴェネチアで公演可能かも、ヴェルディ先生、慎重に下調べしたようであります。
現在とは、また、違うけど、貴族など、政権から目をつけられると、たいへん、ややこしくなる、難しい時代だったわけです。(ヴェネチアは、オーストリアの支配下にあった。)
心配したように、当局は、許可できないという。
台本作者の、ビアーヴェさまは、当局と折衝して、なんとか許可もらえそうになったら、こんどは、ヴェルディ先生が、うん、と言わない。
作曲者として、ずえったい、譲れない条件に、ひっかかるんだと。
すったもんだで、話し合いがつき、1851年3月11日、初演。
大成功になり、20回か、それ以上か、再演された。
『女心の歌』は、すぐに、町中でうたわれだした、とか。
『あれかこれか』
『うるわしきお名前』
『それは、心の太陽』
『女心の歌』
『あの娘の涙が見えるようだ』
『悪魔め、鬼め』
『美しい愛らしい娘よ』
と、聞き所が満載であります。
しかし、やましんは、見ない、聞かない。
いくらなんでも、ジルダさん、かわいそう。設定では、なんと、16才とか。
父上が、リゴレットさん。
で、リゴレットお父さんは、もっと、かわいそう。原作では、フランソワ一世の道化師、トリブレさまが、モデル。
にまいめの、うそつき、マントヴァ公爵は、嫌い❗
モデルは、フランソワ一世(1494~1547)さま。
むしろ、殺し屋スパラフチレさんのほうが、まだましなくらい。
じみだけれど、大切なやくどころは、娘さんが、公爵に(原作なら国王に)もてあそばれたと、抗議に来た、モンテローネ伯爵。
本来は、リゴレットさんの、味方になるべき人かもしれないが、リゴレットさん、立場上、いや、職務上、からかってしまい、呪われてしまうのだ!
それが、現代サラリマンの、原点なのだ。
と、それは、さすがに、言い過ぎ。
ラストは、やましん、泣いてしまう。
これは、つらくて、やましんには、鑑賞しがたい、オペラだけど、ヴェルディ先生中期の傑作。
なお、フルートの独奏曲にアレンジされておりまして、そちらも、人気あり。
向学のため、みけん(聴)のかたは、一度は、どぞ。
音楽は、じっつに、素晴らしいです。
・・・・・・・うつ 🗡️ うつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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