第495話 『ミサ曲ハ長調 K.317』 モーツァルト


 どちらかというと、割合、明るいイメージの作品ですが、『ミサ』ということから、異教徒のやましんではありますが、敬意をもって『うつうつ』といたしました。(なんだ、それは?)


 1779年3月の作品であります。


 いわゆる、『戴冠式ミサ』として、知られてきた傑作ですが、それは、ザルツブルクの『マリア・プライン教会』の『聖母戴冠像』のために作曲されたから、と考えられてきましたが、どうやら、最近のご本を見ますと、これは、正しくないらしいと言われるようです。


 じゃ、なんで、『戴冠式ミサ』と、言われるのか?


 1791年に、サリエリ先生が、プラハで、レオポルト二世の戴冠式のため、この作品を指揮したから。


 と、言うことから始まったのではないか、とのことで、ありますそうな。


 ときに、新しいザルツブルクの大司教、コロレド伯爵は、なかなか合理主義なかたで、長すぎるミサは、不可として、全体が45分以内に収まるるように、と、指示したんだ、と、モーツァルト先生が恩師マルティーニ先生に報告しているそうです。


 モーツァルト先生は、枠にはめられるのはいやだったらしく、大司教さまとの確執が起こりまして、やがて、ザルツブルクを飛び出します。


 このミサ曲は、その枠内の曲ということで、わりと、シンプルに仕上げられております。


 最後の、アニュスデイの部分が、やはり、天から舞い降りたような、すごい音楽です。


 さて、この作品、横文字では、『コロネイションミサ』となります。


 『コロナ』さんとか、類似のお名前に、いじめなどがあったり、とのニュースがありますが、それは、ぼうずにくけりゃ………みたいだし、なにしろ、よろしくありません。


 語呂合わせで、ことばあそびするのは、やましんも大好きですし、モーツァルト先生も好きだったようですが、いじめはやめましょう。




・・・・・・うつ  😇 うつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 


 


 



 


 


 

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