第477話 『幻想曲ハ長調』 ギボンズ

 オルランド・ギボンズさま(1583~1625)は、ジェームズ一世時代に活躍した(在位1603年~1625年)、三人のイギリス国教会音楽の代表格作曲家のおひとり。


 トーマス・ウィールクス(1576?~1623)


 トーマス・トムキンズ(1572~1656)


 オルランド・ギボンズ


 いずれも、あまり、やましんの普段の生活には関わらない方です。


 いまきいておりますのは、グレン・グールドさまの録音したもの。


 グールド先生は、なぜか、ギボンズ先生をたいへん高く買っておられたのだそうであります。


 ベートーベン先生クラスの作曲家とおっしゃっていたとか………。


 なにしろ、グールド先生は、超人と言って良い方ですから、それなりの深い、真実があるのでありましょう。


 残念なことは、あまり、普段聴く機会がないことですが、こと、音楽に関しては、『自ら求めよ❗』が、基本です。


 ただ、たしかに、ギボンズ先生あたりは、あまりたくさんCDが、ザクザク売られているわけではないので、多少、手間がかかりますが、それでも、ネットをみれば、そのきになれば、聴くことは可能です。


 ギボンズ先生、まずは、『アンセム』と呼ばれる様式の作曲で知られます。


 イギリス国教会の『アンセム』(讃歌)は、『フル・アンセム』と、『ヴァース・アンセム』とがあるのだそうであります。


 『うつうつ』は、そうしたお勉強が目的ではございませんが、まあ、そうしたことがあるというのは、聴くうえで、楽しみのお味になります。


 フル・アンセムは、合唱だけで歌われるもの。


 ヴァース・アンセムでは、独唱と合唱が分かれ、しかも、器楽伴奏が入ります。


 ギボンズ先生の作品では、『おお、主よ、御身の怒りで』や、『手を打ちならせ』が、フル・アンセムで、『ヨハネの証しはかくのごとし』が、ヴァース・アンセムでよく知られる作品とのこと。


 前回の、手抜き番組で扱った曲と、『ヨハネの証しは〰️〰️』『手を打ちならせ』『おお、主よ〰️〰️』は、手元の、メリディアンのCDに入っております。(CDE84226)


 このあたりの時代は、日本では、戦国時代末期から、徳川時代初期にあたる時期でありましょう。


 なんだか、時代劇はよく、テレビでみるので、遠くて近い時代みたいな感じはしますが、音楽は、遥か、いにしえの感じがいたします。


 表題のこの曲は、キーボードの作品です。


 ウィリアム・バード先生と、ギボンズ先生の作品がグールド先生により、みやびに演奏されます。


 たいへん、不可思議な味わいがある、異色の傑作CD。



・・・・・・・うつ  🏰 🏰 🏰 うつ・・・・・・・・・・・・・・・・・


 



  

 

 



 


 

 

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