第323話 『交響曲第4番』 マーラー

 なんだか、どこかで書いたような気も致しますが、重なっていましたら、お許しくださいませ。


 これは、マー先生の交響曲の中でも、いささか特別な音楽のように思いますです。 はい。


 もちろん、『第3交響曲』に同じ旋律が使われていたりしますし、『第2交響曲』とあわせて『子供の不思議な角笛』つながりで、『角笛交響曲』なんていう言い方もあるようです。


 とはいえ、この交響曲は、前の二つの交響曲が、それまでの『交響曲』という概念を、ぶっ潰してしまっているのに比べたら、大変にまとまりのよい音楽なのは確かなように思います。


 もちろん、一番短い、最終、第4楽章が、この作品の心臓部(ハート)であるとは思います。


 ソプラノの独唱が入りまして、なにを言いたいのかを、きちんと教えてくださいます。


 大言壮語するわけでもなく、ピュアなお姿が、大変に素晴らしいです。


 とはいえ、歌詞を眺めてみれば、いささか、なんとな~~く、皮肉めいた内容もあり。


 『ぼくらは、もう天国で楽しくやってるから、俗世の事は知らないよ。』


 と、頭から来ます。


 いやあ~~~、まあ、そうなんだとは思いますが・・・・・


 聞くところによれば、オカルト系の研究者のどなたかがいうには、天国に入って、そこのスープとかを口にすると、過去を忘れるんだとか。


 体がないのに、スープはどこに行くのかあ?


 それと、同じことを主張しているのかあ!


 え、それは、戯れではありますが、なかなか、マー先生のことゆえ、意味深なような気も致します。


 まだお聞きでない向きは、よろしければ、第4楽章だけでも、まずは、聞いて見てください。


 10分もかからない位です。


 なに? 長い?


 中学や高校の、休み時間に足りないくらいですよ。


 ほら、短いでしょう!


 『うつうつ度』=『癒し度』高し。(個人差あります。)


 初演は、1901年11月25日。ミュンヘンにて。


 指揮は、マー先生ご自身。


 なお、これは有名なおはなしですが、世界最初のこの曲の全曲録音は、あの、近衛秀麿さま指揮による、『新交響楽団』の、1930年の録音とされます。


 CDも、かつて出ておりました。


 あちこちで、脱線や衝突もあるようですが、そんなこと、しろとには、気にならないような、まさに、ピュアな録音。(ソプラノは、北沢栄子さま。)


 そのころ、日本人が、すでにマーラーをやってたのがすごいです。



 

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