第319話 『ピアノ五重奏曲 作品130』 シュポ-ア
シュポーア先生(1784~1859)は、ヴァイオリニストで作曲家。
この時代としては、なかなかの多作家で交響曲も9曲完成。(呪いの数字だあ!)
ヴァイオリン協奏曲が、さすがにたくさんあります。(15番まであり。)
弦楽四重奏曲が36曲あるのだそうです。
ベートーヴェン先生とも交友があったようで、ベー先生の『交響曲第7番』などの初演では、オケで弾いていたそうな。
この、ピアノ五重奏曲は、1845年9月の完成。
アヘン戦争が1840~1842年。
イギリス側が勝ち、香港の植民地化。
水野忠邦さんが失脚したのが、1843年。
さて、この曲、二長調というのが基本の調性ですが、『うつうつ』的に見れば、やはり聞きどころは、まず第3楽章。
この雰囲気は、たとえば、ベルワルドさまのピアノ協奏曲とか、スクリャービンさまのピアノ協奏曲あたりの、緩徐楽章(ゆっくりした楽章)を思い出させるところがあります。
つまり、お星さまが降りそそぐ夜のイメージでありますよ。 ☆彡
これは、いいですなあ。
癒し度たいへん高し。(個人差あります。)
次が第2楽章で、ここも、いい。。
ふと、音楽が、軽くかげるところがあるあたりが、いと、『うつうつ』であります。
第4楽章は楽しい音楽。かなり細かい音楽で、びっちり書き込んである感じです。
それは、最初の第1楽章も同じ。
ベー先生ほどは、深く深く、ぐいぐいと掘り下げる感じじゃないけど、その分、ある意味、聞き易いです。
専門の方とマニアの方以外には、わりと、縁が少ないシュポ-ア先生ですが、大へん、上質な音楽を書いた方だな。
機会があれば、ぜひ、どうぞ。
なお、奥様は、ハープ奏者だったとのことで、お二人で、各地演奏して回ったようです。
*********** うつ ☆ 🌌 ☆ うつ **********
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