第305話 『コロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽のための協奏曲』 グリエール

 グリエールさま(1875~1956)は、ウクライナのキエフ出身。


 交響曲第3番『イリヤ・ムーロメッツ』が、たぶん、一番有名。


 やましんが聞いていて、音楽的にすっごくわかりやすいのは、バレー『赤いけしの花』。


 この『コロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽のための協奏曲』は、1943年に公開された作品だそうであります。


 具体的な歌詞はなく、いわゆるところの、ヴォカリーズ作品でございます。


 ラフマニノフさまの『ヴォカリーズ』とか、ブラジルの大家、ヴィラ・ロボスさまの『ブラジル風バッハ』の『第5番』などとの親近性が高い作品で、特にロシア風という作品ではないところが興味深いです。


 この方は、お父様はドイツ人、お母様はポーランド人。


 ただ、そのロマンティックな作風がうまく働いたのか、ソヴィエト社会でも、無理せず(音楽家としては・・)上手くいったようです。


 ふたつの楽章からなり、第1楽章は、とくに『じゅわじゅわ』な、癒し効果が高い音楽。(個人差あります。)


 これは、いいです。


 あなたさまの、おうちのおふろでもよし。


 新宿の高層ビルを、夜間、眺めながらでも良し。


 桜島を夜中に展望しながらでもよし。


 おつき様を愛でながらも良し。


 やましんのおうちみたいに、なんにも、たいして見えなくてもよし。


 しろとが、一発で覚えられるメロディ-では、なかなかないかもしれませんが、そこがまた良し。


 聞けば聞くほど、お味が染み出すタイプの音楽。


 第2楽章は、ワルツ。


 大変、上品な音楽で、最後はカッコよく〆られます。


 当時、スターリン賞を受賞したという名誉ある作品。


 10年ちょっと前くらいまでは、CDの宣伝でも『秘曲』扱いでしたが、最近は割りとその筋では、有名らしいです。


 ただし、これは、どうも、おっそろしく歌うのは難しそう。


 おじさんにはむり。(そりゃあ、そうだろう。)




 ******** うつ 👄 ♫👄 👄 ♬ うつ ********  













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