第301話 『カンタータ第208番 狩りのカンタータ』 J.S.バッハ

 これは、前に出てきましたものと、いささか趣旨が違いまして、『世俗カンタータ』と呼ばれる種類の作品のひとつであります。


 ちょっとした『劇』みたいなものと考えても間違いじゃない気がいたします。


 以前『コーヒー・カンタータ』さまが登場しておりました。


 登場人物(神様)は、狩猟の女神ディアナ、羊飼いの女神パレス、ディアナの恋人エンドゥミオン、牧場の男神パン。 以上の皆様です。


 なんとなく思うところは、ヨーロッパの皆さまは、狩猟民族で、日本人は農耕民族というイメージはありますし、それが音楽的にも、欧州で3拍子が発達し、日本は2拍子が主体になった原因だというご指摘も、たしかありました。


 ま、でも、将軍様はタカ狩りをしていたわけですし。


 まあ、そのあたりはおいといて、この曲の聴きどころは、9曲目のアリア『羊たちは安心して草を食べる』🐑であります。


 ここは、大変有名な音楽で、もともとは、女神パレスが歌う、お歌であったわけですが、声楽抜きにしても良く聞かれます。


 なんともなつかしい感じのリコーダーの音色が、素晴らしい癒しになります。


 言葉の意味は、まあ、とりあえずおいといても、良いのではないかしら。


 歌詞では、ちらっと、良い君主とはなにか?


 ということを、上手にほのめかしております。


 まあ、そこらあたりは、まだ封建時代のことなので、換骨奪胎して解釈してもよいのでは?


 これも、以前には、NHK・FMのクラシック音楽番組のテーマ音楽として使われておりました。


 なので、『いやあ、なつかしや~~~』という向きもあるかもしれないです。


 バッハ先生は、わりと固い一方の、いめーじが、あるかもしれないですが、この音楽あたりは、アニメや映画の音楽になってもおかしくないような気もします。


 まったく、よいメロディーです。



  ♨  ♨  ♨  ♨ うつ 🐑 🐑 🐑 うつ  ♨  ♨  ♨  ♨



 

 


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