第266話 『ピアノ三重奏曲第1番』 アレンスキー
アレンスキーさま(1861~1906)は、どうやら2曲、『ピアノ三重奏曲』を書いていますが、これは1895年に初演されたというもの。
『第1楽章』が、まず、しみじみとした風情で、とても懐かし~~い雰囲気がいっぱいの傑作。
美しい旋律と、なかなか噛み応えのある構成で、特にロシア風ということがないところが、この方の魅力のひとつ。
さらに、『第3楽章』が、深々とした音楽で、じっくりと慰めてくださいます。
音楽の趣旨としては、チャイコフスキー先生と、ラフマニノフ先生(アレンスキー先生の教え子でもある。)のピアノ三重奏曲『偉大な芸樹家の思い出の為に』と同様の趣旨で、亡くなったチェリスト、カール・ダヴィドフさまの追悼の為に書かれものだそうであります。
けれど、あまり、チャイコ先生の様な号泣という感じではなく、もっと冷静に追悼しているので、聞いている方への負担は、かなり少ないという気が、いたします。
まあ、つまり、聞き易い訳ですね。
とってもよい曲なのに、あまり一般的には耳にしないのが、とっても残念。
もったいないです。
結婚がうまく行かなかったりして、不運にも精神疾患を患ったり、晩年はお酒の飲みすぎなどもやってしまた、アレンスキー先生のようですが、経済的には、もともとお金持ちの御家庭出身で、またかなり年金もあったりして、成り立っていたようですけれども、若くして亡くなってしまいました。
惜しい方です。
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