第261話 『魔王』 レーヴェ

 シューベルトさんの『魔王』と、同じ頃書かれた、バラードの大家、レーヴェ先生(1796~1869)の代表作。


 独創的なシューベルト先生とはいささか、かなり違って、どうやら、レーヴェ先生のほうが、バラードの作曲家としては、正統派らしい。


 詩を書いた、ゲーテ先生は、シューベルト先生には会おうとしなかったけど、レーヴェ先生には、面会を許したそうですが、ピアノがない、と言うことで聴いてはもらえなかったとか。


 たいへんに気に入っていた、メンデルスゾーン先生には、ピアノをたっぷり弾かせているようです。


 この作品、シューベルト先生の曲のような激烈な緊張感や、激しさには、少し、欠けるように聞こえます。    


 しかし、神秘的な冒頭。


 詩の変化に、反逆しないで、柔軟に対応し、ひたすら丁寧になぞってゆき、必要なところで、必要な山をつくる。


 印象的なフレーズを、終始、うまく、維持して、破綻なくまとめている。


 要は、シューベルト先生が、あまりにスゴすぎるということ………。



・・・・・・・うつ 😈 🍃😢 ⛈️ 😈 うつ・・・・・・・・・・・・・

 


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