第242話 『ピアノソナタ第17番』 ベートーヴェン

 いわゆる『テンペスト』ソナタであります。

 

 これも、大変有名なお話でありますが、秘書のシンントラーさんが、この曲の意図を尋ねていた中で『シェークスピアの『テンペスト』を読め。』と、言われたということが、その出どころだと言われます。


 とはいえ、そういわれて、『すっきりしたああ~~~~!』とお思いになるかたが、まあ、いらっしゃらないとは言えませんが、やましんは、よっくわかりません。


 たしかに、表現が『劇的』で、なにかのお話を聞くような気がするなあ・・・と、言えなくもないのですが、あまりはっきりと言えません。


 まあ、結論としては、このシントラーさまのお話は、あまり関わらない方がよさそうだ、ということです。


 もしかしたら、ベー先生、お腹が空いていて、適当に答えたのかもしれません。


 それはともかくとしても、これは大変印象的な音楽であります。


 冒頭が、試し弾きみたいな感じで始まるのが、まず、面白いです。(むかしの、大ピアニストさんは、演奏会で弾くとき、まず、アルペジオをポロポロ〰️〰️〰️。とやってから、やおら曲を始める、ということがありましたような。(バックハウス先生のライヴ録音なんか、そうだったような。)


 それが、楽曲に含まれちゃった感じす。

 

 第2楽章の冒頭も、同じです。


 明らかに、意図的にやっているわけです。


 3楽章全てがソナタ形式である、ということは、構成的に珍しい事ではありましょうし、それは全体的に『なんだか、べーさんすっごく、考えてるなあ~~~~~』という雰囲気にはなります。


 一方、ロマンティックな側面もあって、特にやや『悲そう』な感じを持った『第3楽章』は人気があります。


 またこの曲の『解説』を見ると、大概出てくるのが『ハイリゲンシュタットの遺書』との関係のことであります。(同じ年に書かれた。1802年)


 現在、大方、これは、『ややあ、これから自決するナム!』という感じの遺書ではなく、一種の『決意表明』みたいなものだと考えられているようであります。


 また、そう考えた方が、たしかに趣旨は一貫している感じがします。


 もっとも、書いている間のご本人の心の動きが、いったい、いかなるものであったかは、そりゃあもう、わかりません。


 文章も、また音楽というものも、そこのそこまでは、なかなか見抜けない。


 昔、どちらかの大学の入試で、読解の問題が出た際、後から模範回答を見た作者さまが『ぼくは、こういうつもりで書いたんじゃないよ。』と、おっっしゃったとか。


 

  ********** うき 🌊 🌊 🌊 うき ********** 




 


 

 







 









 

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