第223話 マンドリンのための『ソナチネハ長調・ハ短調』 ベートーヴェン
べー先生は、お若い時代に、マンドリンをやってたことがあるのだそうです。
『ハ短調』の曲が、なんとも、じゅわじゅわな癒し系音楽。
べー先生のパトロンだった貴族さんのお嬢様に贈った曲だそうであります。
なんとも、もの哀しくもあり、なにかを訴えるようでもあり・・・・
むかし、やましんの母校にも、ギタマン部(ギター&マンドリン部)がありまして、歌謡曲からクラシックの大曲まで色々やっておりましたが、フルート・オーケストラと同様、パンチに欠ける弱点はあるものの、なかなかみやびな雰囲気を奏でていたものであります。
管弦楽部はなかったので、まあ、それに代わるものだたのです。
しかし、これは、あくまで独奏曲でありまして、弾ききるには、かなりの技量が必要でありましょう。
やましんより年上の方には、マンドリンというと、なんとなく、老舗の古賀メロディーあたりが想い出されるところでありましょうけれど、それはもう、べー先生のほうが、100年以上、はるかに古い訳ですな。
なお、ベー先生には、『アダージョ変ホ長調』『アンダンテと変奏曲二長調』という作品もあり。
やましんが聴いているのは、もう、相当昔の録音ではありますが、マンドリンの名手、マリア・シヴィッターロさまの録音。
ヴァイオリンほどには、大きな表現力はない楽器ですが、名人が弾くと、やはりこれが良いものなのです。
なんだか、やましんの若かった日々を、失敗ばっかりだった日々を、思い出せてくださいます。(『くたばれやましん!』 参照)
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