第173話 『やさしい訴え』 ジャン=フィリップ・ラモー
クープラン先生が出たら、ラモー先生(1683~1764 フランス)が出ないわけにはゆかないでしょう。
『優しい嘆き』とも訳されているこの曲、『クラブサン曲集第2巻の第2組曲の第1曲』。
ラモー先生は、若いころには、法律のお勉強するべく学校に通ったのですが、音楽をやりたかったせいか上手くゆかず、その後、放浪生活が続き、40歳越してから、ようやく世間に認められるようになった、遅咲きの大家です。(それも、当初は音楽作品じゃなくて『和声論』という著書で有名になったとのこと。)
しかし、当時の人としては、大変長生きもしたので、晩年には貴族に列されるなど、大いに功績を認められて、最期を遂げました。
立派なもんです。
で、この小さな曲なのですが、もう、涙なしに、やましん、聞くことは出来ないのです。
とくに、宮沢明子さまが、昭和48年に現代ピアノで録音したLPレコード(トリオPA-5043 ほか)の演奏は、やましんの宝物です。
少しだけ、ロマンティックな味わいを漂わせながら、なんという、質素で可憐で奥深い演奏でしょうか。
やましんが知る限りにおいて、また、やましんにとって、この曲の最高の名演奏です。
もう、『じゅわじゅわ』で、『うるうる』であります。
実は、この『うつうつ』の、最終回に書くのがいいのではないかなあ、とか思ったのですが、いつ最終回にするかが、決まらなくなってしまったので、ならば、早めに出した方がいいんじゃないかしら・・・・・
と、思いまして。
昭和48年と言えば、ピカソさんが亡くなった年で、『日本沈没』が出た年。
江崎玲於奈さんがノーベル賞を受賞した年。
遠い昔になりました。
************うつ 😢😢😢 うつ ************
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