第119話 『レクイエムハ短調』 ケルビーニ
ケルビーニ(1760~1842)さまはイタリア生まれで、フランスで没した作曲家さんです。
天才少年で、早くから宗教曲の作曲もしていたようですが、オペラでの大成功を目指しフランスに転じましたが、・・・実際『メデア』という最高傑作もあるのですが、・・・なかなか劇場側とうまくゆかなかったりもしたらしく、その後宗教音楽の作曲にも力を入れたようです。
ケルビーニさまの『レクイエム』は、『ハ短調』と『ニ短調』の2曲ありますが、こちらは混声合唱を使った『ハ短調』の傑作。(『ニ短調』は男声合唱のみ。『ハ短調』で女声合唱を使ったことに対して、当時のパリの大司教様がクレームを唱えた影響らしいですが・・・余談ですが、フルートも人心を惑わす邪悪な楽器として、嫌われた時期があったとか・・・)
その後の世の『レクイエム』のお手本みたいな作品で、ベートーヴェン先生も高く評価しており、シューマンさん、ブラームスさん、またベルリオーズさんも高く評価していたようであります。
最初の入祭唱、昇階唱は、大変美しい慰め深い音楽です。
次の『怒りの日』ですが、これもまた、きっと『模範』のような音楽なんだとは思いますが、ラッパの音と、どらの響きで、最後の審判にふさわしく、おどろおどろしく始まります。
しかし、むかしから、やましんは、ここが、少々苦手で、まだこの曲の場合は全体のバランスが素晴らしいので、いくらかは耐えられるのですが、ヴェルディ先生の曲になると、もう恐ろしくて、まず逃げてしまいます。
一番最後の『アニュス デイ』(神の子羊)の終末が、あまりにも素晴らしすぎで、実際、ベルリオーズ様をも感嘆させたというものであります。
ときにこの曲は、実用に供せられたもので、ルイ16世追悼大式典で初演されたとのこと。(1816年)
また、べー先生の1827年4月5日の葬儀でも使われた由。
『うつうつ』では、実用的な側面ではなくて、やましんの、なやめる心の癒しになるかどうかが重要なので、いささか申し訳ない気もいたしますが、大変すばらしい音楽であります。
なお、あすは、『レクイエム』じゃない曲を選べる、多少、明るい日になってほしいです。
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