第74話 『ヴァイオリンとオルガンのための6つの小品から〈主題と変奏〉』 ラインベルガー

 この世界の事物は、見たことがあるものより、見たことがない事の方が、圧倒的に多いわけです。


 音楽にしても、聴いた曲よりも、聴いてない曲の方が、はるかに多い事は間違いが無いところです。


 たまたま聞いて、『おあ~~~! いいなあ。いいなあ。いいなあ。』


 と思ったら、それは幸運に恵まれたということでもありましょう。


 お口の中から宇宙生物が出てくるとかの・・・


『うわ~、気持ち悪い映画、見てしまった~!』


 と思う事も、ありますけども。


 ラインベルガーさま(1839~1901)は、生前の人気は非常に高かったようですが、その後、どちらかと言うと、専門家は除いて、一般からはおおかた忘れられた作曲家のおひとりだったように思います。


 しかし、これはまた、聞いてみれば、すばらしい『じゅわじゅわ音楽』なのです。(作品番号は、150)


 まよえるやましんの心を、やさしく慰めてくれるのです。


 本来、宗教音楽が主力の作曲家さんのようですが、オルガンの曲も多数あります。


 教師としても、素晴らしい方だったようです。


 次に書こうと思っている、フンパーディンクさんも、この方のお弟子さんだったようです。


 いつも一人の夜には、たぶん、絶好のなぐさめとなる名曲。





 










 


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