まつろわぬ踊り一座のト書き

作者 みやこ留芽

完成された世界観にひたるべし!

  • ★★★ Excellent!!!


精霊使いの踊り子一座がとある街に滞在した際の物語。
中世西欧風の世界を舞台としたシティアドベンチャーです。

とにかく特筆すべきはその作り込まれた雰囲気でしょう。民族学の知識に基づいて細かく描かれた当時の風習や文化は暗黒時代のヨーロッパを上手く再現しています。
自然崇拝と一神教の対立。その時代における土着信仰のありかた。魔女と呼ばれた人々の正体。
そういったものに興味のある方ならば、すんなりと世界に入っていけると思います。

座長以外全員女性という構成、そこで生まれるラブロマンスと絆。それぞれのキャラクターの過去とこだわり。どれも丁寧に掘り下げられており、個性が引き立っています。
惜しむべきは、丁寧すぎるがあまり序盤の展開がスローペースという所でしょうか。10話を過ぎた辺りからメインシナリオが進んでいく為、そこまで軽率な判断は厳禁です。

ファンタジー好きな方には安心しておススメできる一作。
大人向けのファンタジーをお探しの方へ是非!

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!

西洋風の街並みを舞台に繰り広げられる冒険譚は、子供の頃に憧れたファンタジー文学のようでもあります。
なんといってもこの作品の魅力は、緻密な情景描写と練り上げられた世界観です。
踊りのシーンは、妖精の… 続きを読む

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