リプレイ:走り屋チームSNK・第三話

GM:さて亮平くん。唐突だが、君の家は父子家庭だ。お袋さんは、君が小さい頃に病没している。


亮平:本当に唐突だな。


GM:大学卒業後、君自身もいい会社に勤めているが、親父さんも一部上場の商社の勤めだ。金持ってる。いい家だな。


栄吉:羨ましい……


GM:そんな君の親父さんが、ある日、君に言ってきた。「亮平、実は父さん、再婚しようと思うんだ」


亮平:はあ。左様ですか。


GM:「で、さっそくなんだが、新しくおまえの母さんとなる女性ひとを紹介したい」と連れてきたのが、子連れの西洋人女性だった。


亮平:は!?


GM:「はじめまして亮平さん。わたしがカレン・マーシィです」と自己紹介したのは、年齢四十才くらいの品のいい女性。ショートカットの金髪で、目の色は青。きっちりしたスーツを着ているんだが、それでもわかるボン・キュ・ボンの爆乳だ。


亮平:……


GM:そして、そんな彼女の横にいるのが、セーラー服の西洋人少女。話によると、彼女がカレンさんの連れ子だそうだ。名前はエレノア。こっちのほうは、母親と違ってぶわっと豊かなストレートロング。だが母親に似て、ボン・キュ・ボンの爆乳だ。エレノアは言う。「はじめまして。あなたがお兄ちゃんですね。エレノア・マーシィです。よろしくお願いします」 ちなみに、こいつがエレノアのキャラデータだ。カレンさんと君のパパのは省略な。どーせ話には絡んでこんし。


************************************


名前:桜庭さくらば エレノア

性別:女性

誕生日:2003年8月5日


タイプ:一般人

ランク:③

外向的/内向的:1

大胆/慎重:3

理性/感情:8

楽観的/悲観的:2

背丈:150前半

体型:グラマー

容貌:好印象

財布:(6)/5

職業:中学生

地元:

特記:ブラコン(男兄弟に執着しがち)


●個人能力値

身体:7 知性:7 人格:7


●一般技能

運動:1 推理:② 家事:1


●専門技能

腕力:1


●バトルスタイル

なし


●車両データ

なし


************************************


亮平:なんというか、また、石田氏の趣味全開ですな。


GM:嬉しかろう。


亮平:腕力技能?


GM:おっと、言い忘れておった。エレノアは、空手の段持ちだ。阿呆な痴漢は返り討ちだな。だが安心したまえ。彼女、どうやらブラコンの気があるようだ。話がまとまり一緒に暮らし始めてからずっと、毎朝、君を起こしに来てくれてるぞ。朝五時半にな。


亮平:五時半ッ!?


GM:そうだ。朝食と一緒の家族団らんは、彼女たちにとっては日常だ。当然、君も君のパパも、それに付き合う義務がある。余談だが、エレノアの起こし方は、寝ている君の上に馬乗りになって「お兄ちゃん、起きて、起きて、起きてよ~」っていう奴だ。彼女の言うところだと、我が国では妹がこうやって兄を起こすのが常識なんだそうだ。


亮平:我々の知らない別世界の日本ですな。


GM:情報源はレディコミとかティーンズラブとか、どうもあのあたりらしい。


亮平:はあ……これは一度、兄としてひと言言わねばならんようだ。


栄吉:なんだ。朝の「ご奉仕」ではないのか。つまらんの。


亮平:少し黙ってていただけませんかね。GM、続きを。


GM:うむ。だがそんな日々が三ヶ月ほど続いたある日、君の両親は君たち兄妹にちょっとした報告をしてきたんだな。夕食時、君のパパは君たちに言った。「亮平、エレノア。実は今度、父さんと母さん、ふたりそろってロンドンに出張することになったんだ。三年ほど」

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