第10話 ある神像を装備した黒騎士
『ヤドク様、落ち込んでる場合じゃありません』
いや落ち込む余裕ありますよ?
〔いちごが此奴らに梃子摺ると思い?〕
『…そうですね』
でしょう?
「その鎧、高く売れそうだな。俺様達が貰ってやるよ。」
「鎧の中も用があるけどな」
「中の方は見定めてからな」
「美女ならヤル。ブスなら殺る」
「……ふぅ」
…まあ、命令したほうがいいかな?
〔いちご、現行犯だ。拳で痛め付けなさい。あ、わしは背負ったままでよろしく〕
1分後、いちごの一方的な
さて、
〔いちご、彼奴らの上で踏ん反り返ってくれないか。後、出来たら儂の言う事に合わせてくれ〕
『何をするのですか?』
〔まあ見てろ〕
儂は、山賊等の念を接続する。
〔おい、お前等〕
「!お、男の声が」
接続成功したみたいだな。
〔わし、私の声をお前等に聞かせるわけにはいかんからな。道具で声を変えてある〕
あっぶね、儂と言うところだった
「ま、まさか、お前か!」
「男だったのか」
「そう言う趣味…」
〔あ"あ"?〕
いちごは山賊の1人を蹴り上げる。
蹴られた者は、悶絶し、のたうち回り、そして気絶した。
ナイスだ。いちご
〔声を変えてるといったが?〕
「わ、分かりました。貴方様はお美しい女性です!俺達に聞かせるのが、も、もったいないほどの美声かと思います。はい」
この中のリーダ格がペコペコ頭を下げる。他のやつは恐怖で顔が真っ青
〔まあいい、単刀直入に言う。お前等のアジトはどこだ?〕
「い、言わねえ。言ったら親分に殺される!」
〔そうかい。なら他の奴は言いたくなったら言ってくれ。やめてやるから〕
「な、何を_‼︎」
全員がひきつるのは無理はない。
黒い全身鎧女の背後には、数え切れないほどの縫い針程の針が無数に浮いていて、尖端がこちらに向いてるのだから。
オーク狩の時に針1万(鉄1kgぶん)ほど作っていたものだ。宙に浮く1万の針の尖端が此方に向いてるって相当恐怖だろうな。
〔まずは、お前の、左手〕
ブスッブスッブスッブスッブスッ…
「ぎゃああああああ」
リーダの左手の甲に計67本を一本づつ刺して行く。激痛に次ぐ激痛の絶叫をあげる。
〔針はまだまだ一杯出てくるぞ?右_「い、言う!言うからやめてくれェ〜!」
〔そう。素直に聞いとけば痛い目に会うことはない。〕
と山賊のアジトを聞き出し念話の回線を切る。
〔ふう、疲れた〜〕
『容赦無いですね』
〔嫌いになったか?〕
『まさか。拷問は情報を聞き出す常套手段です。ですが、まさかヤドク様がそれをなさるとは』
〔儂は悪人には厳しいよ?あ、そうだ。こう言う輩を無力化した際はこの世界のきまりってある?〕
『えっと。基本は山賊は殺処分です。その後カード回収してギルドに持って行きます、罪歴を確認して貰って、受理されたらそのカードの中身は、持ってきた者に総取りと決まりです。
カードの所有者が死んだ場合、近くに落ちます』
ああ、なら
ゴブリンに使った猛毒針が山賊全員胸部に飛んで行き心臓に突き刺す。ほぼ即死させ、カードを回収する。
〔さて、アジトにいる輩を成敗しに行きますか〕
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