第43話 万年筆
「それぞれの詳しい使い方は、みんなに教えてもらいなさい」
そう言うと、イノさんは万年筆を私の両手に乗せた。
「ただ、この万年筆は非常に危険な代物なので取り扱いに十分注意をするように」
見た目はいたって普通の万年筆だ。
「請求書は後日、魔対課に送らせて頂きます」
「はい、ありがとうございます」
先輩は私の方に向き直ると「よし、もう一つお店に寄ってから帰るぞ」と言った。
いつも陰気な顔をしている先輩だが、何故か少し心踊っているのを私は感じた。
それが女の勘であり、私のセンサーの精度が高い事がすぐに次の店で証明された。
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