第13話 夢だけど! 夢じゃなかった!
男「…………落ち着きましたか、先輩」
女先輩「君のほうこそ、男くん」
男「……なんつーか、色々と衝撃的すぎて……正直、何もかんも無かったことにしたいです」
女先輩「奇遇だな。私も全く同じことを考えていたよ」
男「…………」
女先輩「…………」
男「無かったことにしましょうか!」
女先輩「そうだな! それが良い!」
男「いやーそれにしても先輩が慌ててるところなんて初めて見ましたよ! 先輩も人間だったんですね! 驚き桃の木山椒の木です!」
女先輩「何を言うんだ男くん、君こそ顔をあんなの真っ赤にしちゃってさー! 顔が林檎にすげ変わったのかと思ったぞ!」
男「それは幻覚ですよ! そして俺が見た先輩の痴態もきっと幻覚です!」
女先輩「なーんだ幻覚か! 良かった良かった!」
男・女先輩「「はっはっはっはっは!」」
男「…………帰りましょうか」
女先輩「…………うん」
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